いびきを治して不眠を解消
睡眠時間は十分足りているはずなのに、日中眠気が強過ぎると感じたら、 睡眠時無呼吸症候群や睡眠中に足などがぴくぴく動いて眠りが浅くなるPLMD、日中眠気がひどくなるナルコレプシーなどの病気の可能性を疑ってみる必要があります。 やる気がなく無気力感がある場合はうつ病という可能性もあります。
その中でも睡眠時無呼吸症候群は患者数も多く、日中の眠気を招く代表的な病気です。 睡眠時無呼吸症候群の人は、眠っている時に舌がのどの方に落ちこんで、のどの 気道が細くなることによって、呼吸が浅くなったり、一時的に止まったりと いう窒息状態におちいってしまいます。
気道が狭くなる原因としては、肥満(のどに贅肉がついている)や老化(のどの筋肉が弛緩する) 、扁桃腺肥大があげられますので、中高年以降の人、太った人、あごが小さい人、扁桃腺の大きい人などは睡眠時無呼吸症候群に対する警戒が必要です。
睡眠時無呼吸症候群になると、頻繁に呼吸が止まることによって寝苦しくなったり、 いびきのたびに脳に覚醒反応が起こったりして睡眠が浅くなってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群の人は夜間充分に脳を休めることができないため、昼間に 強い眠気に襲われたり、注意力、集中力が散漫になるなどの症状に悩まされますが、 本人に自覚がないことが病状の発見を遅らすことがしばしばあるようです。
自覚のない睡眠時無呼吸症候群の発見のためには、家族や友人などに 睡眠時の様子をみてもらい、1時間のあいだに10秒以上呼吸が止まることが2度以上 あるのであれば専門医に相談したほうがいいでしょう。 (いびきがなくても呼吸が止まる場合がありますので要注意です。)
睡眠時無呼吸症候群は日常の疲労感や倦怠感のためうつ症状になったり、肩こりやめまい、 不整脈などに悩まされ不眠の原因になるだけでなく、無呼吸そのものが原因で突然死の 可能性もあります。
これらの不安や睡眠不足、不眠を解消しスッキリ眠るためにも、昼間の眠気といびきがある人は、 睡眠時無呼吸症候群の専門医がいる病院(精神神経科)で検査を受けることをおすすめします。
また、軽度のいびきの対策としては、
・口を閉じるためのマウスピーズなどを利用する(口を開けた時に、いびきがひどくなる)
・横向けに寝る工夫をする(横向けになるといびきが軽くなるといわれています)
・酒の飲みすぎを控える(酒は喉の血管を拡張させます)
・禁煙する(たばこは喉の粘膜を刺激し症状を悪化させる)
・鼻詰まりの治療をする(鼻詰まりが原因で口を開けてしまう場合もある)
などがあげられます。
睡眠時無呼吸症候群と診断されるほどのいびきでなくても、いびきは睡眠の質をおとし、将来的な無呼吸の可能性も心配されますので、いびきをなすことができればそれにこしたことはないでしょう。