運動は不眠対策になる?
眠気を強くする最大の要因は脳の疲れといわれています。
つまり、脳は疲れると脳自身が眠りのサインを出し、眠りに導こうとするのです。
このように、脳の疲れによって眠くなるのなら、デスクに座って 仕事をする、いわゆる頭脳労働者には不眠症 の人は少ないのでしょうか?
しかし、一般には頭脳労働者のほうが肉体労働者より不眠に悩まされている 割合が多いといわれています。 この現象を脳の疲労度にあてはめてみると、肉体労働者の方が頭脳労働者より 脳が疲れているということになりますが、一体どのように説明すればいいのでしょう。
頭脳労働者が不眠に悩む理由を想像してみると
「頭脳労働を長時間続けると脳が興奮して、寝つきが悪くなる?」
「座ったままの姿勢が肩こりや腰痛の原因になり、不眠をまねく?」
「身体を動かさず働いていると血流が悪くなるから睡眠の質が悪化する?」
「肉体疲労と脳の疲労のバランスがかたよっているから?」
などの理由もあげられますが・・・
頭脳労働より肉体労働の方が脳全体を使う機会が多く、脳の疲労度も高い
ゆえに、肉体労働者は不眠の割合が低いという説もあるのです。
脳は部位によって思考する(前頭葉)、目から入った情報を処理する(視覚野)、 物を触った感触を確認する(体性感覚野)、手足を動かす(運動野)などの機能を分担しており、 たしかに、運動は目や手だけを使う頭脳労働より脳全体を使っているかもしれません。
このことを野球を例にとって説明すると
「バッターはピッチャーが投げるボールのスピードや球種を見て、
バットを振り始めるタイミングを瞬時に判断しなければなりません。」
「ピッチャーは点差やカウント、バッターの不得意な球種やコース、立ち位置や構
などすべての情報をもとに投げるコースや球種を決めなければなりません。」
「野手はバッターの構やスイング、ランナーの位置、打った音などを聞き、どちらに
どの位のスピードで動くかなどを判断しなければなりません。」
このよう考えると、運動するということは、脳全体の機能を総動員させなければならず、 一部の脳を使う頭脳労働より脳を酷使し、疲労させるという説にも説得力があるような 気がします。
健康のためだけでなく、脳と身体をバランスよく疲労させる運動を 生活の中にとりいれるこは、不眠解消にも役立つのは間違いないでしょう。
ただし、度を越えた疲労はかえって寝つきを悪くしてしまいますので、 快眠のためには適度な運動がいいでしょう。 また、寝る前の運動も脳を興奮させ眠りにくくさせますので、不眠対策には 夕方前後の軽い運動が効果的です。